特色ある診療体制

活動報告

チーム員日記は認知症初期集中支援チーム員の体験に基づいた創作(フィクション)です。
毎月1日に、全13回シリーズでお送りする第4回です。
第3回の記事はこちらから

 

ある日、近所の北村さんが万次郎さんの買い物に付き添いました。気が付けば、万次郎さんの姿がありませんでした。売り場を探して回り、やっと見つけた時、万次郎さんは女性店員と親しげに話していました。「万次郎さん。また、落としたんですか?見つかったからいいけれど、見つからないこともあるんですよ」と言われていました。北村さんは、その店員と親しげに話しているので、昔からの知り合いかと思いました。しかし、最近知り合ったようです。万次郎さんは、財布や鍵を何度も落として、店員に探してもらっていたようです。回数が多かったので、親しげに指摘されていたのです。

北村さんは、このことがきっかけで、注意深く万次郎さんの事を振り返りました。今まで気にも留めていませんでしたが「おかしい」と思うことが沢山ありました。

万次郎さんが大切にしているシニアカーにキズが沢山あること。ゴミの分別が出来なくなっていること。いつも同じ服を着ていること。冷蔵庫の中には同じものがたくさんあること。北村さんは、万次郎さんの異変に気が付きました。

『そういえば、前に旅行に行った時に、財布の入ったカバンを忘れて、大変だったと、笑いながら、話していた。あの時は笑い話で済ませたけれど、本当は重大な事件だったのではないだろうか?』

北村さんは、心配になり、息子の隼人さんに連絡しました。

 

近所の北村さんが、万次郎さんの異変に気が付き、離れて暮らす息子さんに連絡を入れました。

次回は、息子さんの思いをお伝えします。

 

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