特色ある診療体制
精神科救急
広島県より当院が広島県東部の精神科救急拠点病院の指定を受けて、はや4年(令和4年7月時点)が経過致しました。これまでは統合失調症や躁うつ病、認知症といった患者様の受診が主でしたが、近年は発達障害の患者様の受診も増えており、受診される患者様の疾患や年齢層は多様化しております。患者様やご家族様が安心して社会生活を営んでいただくために、精神科救急に対する社会的ニーズはさらに高まっていくと思われますので、県内の医療機関、警察、消防、地域の方々とも連携させていただき、社会的使命を果たしていきたいと考えております。
そうした中で、2020年度以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、開催が困難となっております研修会等の活動も、可能な状況になりましたら、開催させていただき、皆様方との連携をさらに深めて参りたいと考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
特定医療法人 大慈会 三原病院 足立 知也(精神保健指定医)
精神科救急とは -広島県精神科救急医療システム-
広島県では、精神疾患により緊急に医療を必要とする人に対して迅速かつ適正な医療の確保を図るために、年間を通じて24時間体制で、下記「広島県精神科救急医療システム」を運営しています。
精神科救急情報センター
精神科救急情報センターにおいては、精神科救急の相談に応じるとともに、近隣の医療機関の紹介や休日・夜間でも受診可能な「精神科救急医療施設」を紹介します。
精神科救急医療施設
精神科救急医療施設では、広島県東西圏域ごとに1医療機関及び後方支援1医療機関が、輪番制で次の業務を実施しています。
- 精神科医等による救急診療を24時間応需
- 対象者が入院するための病床を常時1床確保
圏域 | 医療機関名 電話番号 |
令和6年 | 令和7年 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||
東部 | 三原病院 0848-63-8877 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
福山友愛病院 084-956-2288 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
小泉病院 0848-66-3355 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
西部 | 瀬野川病院 082-892-1055 |
詳しくはこちらからご確認ください | |||||||||||
草津病院 082-277-1001 |
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東西2圏域 の後方支援 |
賀茂精神医療センター 0823-82-3000 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
当院は精神科救急医療施設に指定されています。
- 三原病院が対象とする医療圏
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- 竹原市
- 三原市
- 尾道市
- 福山市
- 府中市
- 三次市
- 庄原市
- 世羅郡
- 神石郡
詳細に関しては以下のリンク先をご覧ください。
精神科救急医療センター
広島県内全域を対象に次の業務を実施しています。
- 重度症状の精神科急性期患者及び合併症患者の24時間入院応需
- 重度患者受入のための病床を常時2床確保
- 重度の合併症患者を転院させるための受入病院との連携
三原病院での取り組み -広島県拠点機関として-
広島県では「第7次広島県保健医療計画」に基づき、精神科医療における拠点機関を定めています。当院は、精神科救急医療施設と伴に、精神科救急における広島県拠点医療機関として、多職種で定期的に協議を行い、様々な活動を行っています。
精神科救急県拠点グループの活動内容
- ❶精神科救急に関する情報発信
- ❷各精神科疾患等に対応できる専門職員の人材育成
- ❸地域連携拠点機関の支援
- ❹患者・家族支援及び当事者団体との協働活動
- など、様々な役割を担っています。
救急期間中には、広島県東部の方の緊急受診が増加傾向にあります。対象範囲が県東部と広域になるため対応が困難なこともありますが、対応可能な範囲で退院支援も行っております。患者様だけではなく、患者様のご家族に対しての支援として家族教室も適宜開催しております。
院内でも多職種で患者様・ご家族、院内スタッフで連携をとることで、患者様が1日でも早く地域生活に戻れるよう支援を行っています。
Q&A
精神科救急に関するよくあるご質問はこちらからご覧ください。
活動報告
隔月で会議を開催しており、精神科救急に関する課題や院内連携強化、研修会の開催について話し合っています。