特色ある診療体制

活動報告

チーム員日記は認知症初期集中支援チーム員の体験に基づいた創作(フィクション)です。
毎月1日に、全13回シリーズでお送りする第11回です。
第10回の記事はこちらから

 

北村さんをはじめとした近所の人は、夜中に起こされることが1番困っていました。万次郎さんがシニアカーで出かけてケガをしないか心配し、これ以上認知症が進行しなければよいと思っていました。

皆が、万次郎さんがデイサービスに行ってくれることを切望しました。万次郎さんが昼間はデイサービスで皆と一緒に体操し、おしゃべりしながら作業をすることで、昼夜逆転を予防する。家にいるよりは、栄養状態も良くなるし、体力もつく。認知機能低下の予防も出来る。万次郎さんがデイサービスを気に入って、行く回数が増えたら、シニアカーを利用することも減ることまで予想し始めました。

 

万次郎さんにデイサービスを勧めるのは、病院受診を成功させたチーム員が引き受けました。

「万次郎さん。この間、病院に行った時、先生が『足が弱っているから、リハビリに行ったほうが良い』と言っていました。リハビリのできるところを見つけたので、一緒に行ってみませんか?万次郎さんが、リハビリを頑張って体力がつくと、入院したり施設に入ったりしなくて済みますものね」と伝えると、万次郎さんは、驚いた表情をしてチーム員を見ました。「そこに連れて行ってくれるのですか?」と、聞き返してきました。

チーム員は、万次郎さんがリハビリに行っても良いと思っていることを確信しました。「送り迎えをしてくれる所です。食事もついているそうです。試しに一度行ってみましょう」と、伝えました。

 

周囲の人は、万次郎さんが、デイサービスを利用することで様々なことが解決すると考えました。万次郎さん自身も、老いていく自分の未来に不安と感じていたのかもしれません。デイサービスの体験利用は、スムーズに進んでいきました。

 

次回は、サービスが継続するために工夫したことをお伝えします。

 

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