特色ある診療体制

活動報告

「正直あまり面倒見る気はないんです」小さな声でしたがはっきりとした口調で、息子さんは話し始めました。息子さんは介護のために1週間に1~2回は必ず来ていました。チーム員は、高速道路を使い1時間以上かけて三原に通ってくる息子さんの言葉とは思えず驚きました。息子さんは、母親らしいことはしてもらえなかったのに、老いたからといって助ける必要があるのかと、自問自答されていました。それでも、キヨさんのために毎週、食べ物を買って来ていました。

キヨさんがしている家事は洗濯だけで、お腹が空いたら冷蔵庫を開け、見つけたものを食べる。天気が良ければ、庭に出て咲いている花に話しかけ、庭から見える海を眺め、寒くなったら家に入り炬燵に入る。本を読み疲れたら寝て、おなかが空いたら何かを食べる。キヨさんは何の不自由もない生活をしていました。それは、キヨさんの人生そのものと言えます。

一番困っていたことは、『息子が死んだ』という幻聴でした。キヨさんは、「カズヒコが死んだ」という町内放送が聞こえてくるので、驚いて息子さんの家に電話をかけますが、難聴で電話の声が聞こえません。電話では何度も『死んでいない事』を伝えても、香典をもって近所に行きます。近所づきあいをしていないキヨさんは、『訳のわからないことを言う人』と思われていました。三原にはキヨさんを支えてくれる人がいないので、息子さんの介護負担を軽減するために、介護保険を申請することになりました。

 

息子さんは、体調が良くなく、出来ることなら介護に関わりたくありませんでした。しかし、自分しか介護に関われる人がいない為、義務的に通っていました。

次回は、息子さんが、藁にもすがる思いで専門家に相談した理由について伝えます。

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