特色ある診療体制

活動報告

はるさんはいつ訪問しても家にいました。玄関先で「私は大丈夫です。何とかやっていますから…」と、決まり文句を言いますが、「薬を確認させてください」と伝えると、チーム員の事が分かるようになり「ちらかっていますけど、どうぞお入りください」と家に入れてくれるようになりました。この頃は、はるさんの記憶の中にチーム員のことが残るようになり、はるさんの方から悩みを話し始めるようになりました。「ごみの捨て方が分からずゴミステーションまで行ったり来たりしている」「冷蔵庫の中にある賞味期限切れの調味料はどうしたらいいのか分からない」「お米に虫が湧いている」「庭の草木の新芽が出てきた。剪定するのが難しい」など、様々な“どうしたらいいの?”と格闘していました。チーム員は近くに住む娘を頼りにしてはどうかと提案しました。はるさんは「あの子は忙しいでしょうから、頼めませんよ」と答えます。何気ない言葉でしたが、表情や言い方で“娘の手は借りたくない”ことが伝わりました。娘が生活の事で心配しても自分が“物忘れしている”ことを知られたくなかったのです。家族は専門家と違って、認知症を受け止める関わりが出来ないことがあります。身内の方は優しい口調で話したつもりでも、どこか厳しいことを言ってしまう事があります。はるさんの娘も気がつかないうちに厳しくなっていたのかもしれません。はるさんは娘と話をしているとどう答えて良いのか分からなくなり、声が大きくなり口論となっていました。娘の介入は無い方が良いことを悟り、チーム員は「私たちの様な福祉の仕事をしている人の力を借りて生活をしている人は沢山いますよ」と伝えることにしました。はるさんは「そうなんですね。他にも私の様な方がいらっしゃるんですね」と安心したようでした。

はるさんの物忘れは進行していましたが、何とか生活は行えていました。

はるさんがはるさんらしく生きていくためには、どうすれば良いのかはるさんと一緒に考えました。

次回に続きます。

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