特色ある診療体制

活動報告

1年が経過した頃、娘がはるさんの生活について心配すると「私は大丈夫。何とか一人で生活出来ている」と言い、物忘れしている事や薬が飲めていない事を指摘されたと思い、興奮し口論となりました。今まで行っていたゲートボールには、行けなくなっていました。かかりつけの先生からは「お母さんは、薬を忘れずに飲んでいると言っているが、血糖値は良くならず、薬がどんどん増えてきている。薬を飲めていない可能性が高く、いつ倒れてもおかしくない。病院の中で迷子になることもあり、認知症が進行しています。認知症を患っているから、生活は娘であるあなたかそれに代わる人の支援が必要です」と、言われたようです。

しかし、娘が声をかけると、はるさんは怒りはじめ、話し合いが出来る状況でなくなり、介護サービスについて説明することが出来ませんでした。娘は、解決策が見つからず、地域包括支援センターに相談し、訪問してもらうことになりました。

認知症地域支援推進員が訪問に行くと、はるさんは「大丈夫です。私は病院にも行っているし、ゲートボールにも行っていますから」と、追い返すように答えました。認知症地域支援推進員は1週間後にもう一度家を訪問しました。はるさんは、前回訪問した時と同じ態度で同じことを伝え玄関先で追い返しました。はるさんは、1週間前に訪問してきた認知症地域支援推進員の事を全く覚えていませんでした。認知症地域支援推進員は、はるさんには物忘れがあり、何に困ってどんな支援が必要なのかはっきりさせる必要があると娘に説明し、認知症初期集中支援チームを紹介しました。娘は「これ以上自分たちが何とかしようとしても喧嘩になるばかりで良いことにはならない。専門家にお願いします」と言い、認知症初期集中支援チームが訪問することになりました。

はるさんは、1人で何とか頑張って生活をしてきましたが、認知症が進行し、持病の薬を飲み忘れる日が増えてきました。

もはや家族だけで支える事は難しく、専門家に相談する事になりました。

次回は認知症初期集中支援チームの訪問についてお伝えします。

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