特色ある診療体制
活動報告
難関の病院受診を終え、訪問調査を済ませたキヨさんは、要介護2の認定となりました。キヨさん自身は今までの生活を継続したいと思っていました。息子さんは、自分の役割を少し手伝ってくれるサービスをお願いしたいと思っていました。しかし、病院を受診した結果、骨粗鬆症の治療が優先と言われ、家族やチーム員が望む往診や訪問看護への導入はありませんでした。介護サービスの導入は見送られ、時間だけが過ぎていきました。「ヘルパーに買い物してほしい」「幻聴が聞こえた時は、近くで『大丈夫』と応えて欲しい」そんな息子さんの願いは、キヨさんの願いと合致していました。しかし、その願いは叶わず、息子さんは以前と同じように介護に通う生活を続ける事になりました。
数ヶ月後、キヨさんは体調を崩し、救急車で病院に運ばれました。入院後、すぐに食事を摂らなくなってしまいました。キヨさんは介護サービスを利用することなく人生が終わってしまいました。
要介護2の認定で、サービスを検討しましたが、治療が優先といわれ、サービスを導入できませんでした。 次回は、チーム員とキヨさんの家族の思いを伝えます。 |