特色ある診療体制
活動報告
始めてキヨさんと会った日は息子さんがいたので、スムーズに訪問出来ました。その後、チーム員だけで訪問をしたときは、『会えないかもしれない』という不安がありました。キヨさんは難聴のためインターフォンの音が聞こえません。電話をかけても出ません。妄想があるため、玄関には必ずカギをかけ、念入りにつっかえ棒をしていました。訪問する約束をしましたが、覚えている確信もありません。チーム員は「会えなかったら方法を考えよう」と相談しながらキヨさんの家に着きました。
チーム員が不安を抱いていたとおり、インターフォンを鳴らしても、ドアをたたいて名前を呼んでもキヨさんは出てきてくれませんでした。チーム員は庭に行き、縁側の窓をたたき名前を呼んでみました。反応はありません。チーム員があきらめて帰ろうとしたとき、キヨさんは「何ですか?」と出てきてくれました。前日に会ったチーム員の事を覚えていないようでしたが、家には入れてくれました。
キヨさんが一人でいる自宅に、チーム員が入ることが出来たのは大きな一歩です。玄関からでなく、縁側から声をかける方法で今後も訪問できることがわかりました。 次回は、キヨさんの生活リズム、病院に行かない理由などを伝えていきます。 |