特色ある診療体制
活動報告
はるさんは、はるさん自身が言うように「何とか一人で生活出来ている」のは本当で、日常生活は自立していました。しかし、物忘れをするため、病院受診や服薬、地域の自治体活動のような非日常的なことには支援が必要でした。
はるさんは社交的で、他人と過ごすことが好きでしたが、認知症が進行し、周囲の目を気にして今まで行っていた“人が集まる場”に行かなくなっていました。認知症カフェという物忘れを気にしなくて良い場に行くことで『物忘れをしていても大丈夫』と思えるようになりました。それがきっかけで、行けるようになったデイサービスで、生活のリズムが整い、薬の飲み忘れがなくなったのは、チーム員も驚きました。認知症での物忘れは良くならないことが多いのですが、はるさんのように“出かける”ことで社会と繋がり、意欲的になれることがあります。はるさんの行き先はゲートボールからデイサービスにかわりましたが、はるさんらしさを取り戻すことが出来ました。
認知症を患っても、何も出来なくなるわけでもなく、少しの支援を工夫する事で、今までの生活を続けることが出来ます。物忘れが心配な方、一歩踏み出して、専門家に相談してみると何か解決策が見つかるかもしれません。
チーム員日記はチーム員の体験に基づいた創作(フィクション)です。