特色ある診療体制
活動報告
日頃は三原病院のホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
さて、当院では今年度も事務局として、第2回・第3回の三原市アルコールサポート連携会議(※)を開催しました。
第2回会議
令和5年10月の会議では、消化器内科から精神科に連携・紹介のあったアルコール依存症の男性患者の症例をもとに、医療・行政・自助グループの関係者で、早期発見と治療への繋ぎ方を議論しました。
依存症患者の傾向や地域の課題、治療の動機づけの難しさなどが話題となり、「生きづらさ」に寄り添った対応や本人家族が利用しやすい相談窓口が提案されました。
第3回会議
令和6年1月には警察と消防の方をお招きして、飲酒運転や救急搬送時の課題を共有しました。
警察では飲酒による事故を未然に防ぐ活動を行っておられました。
消防では、問題を繰り返す患者が総合病院に受け入れを拒否され、搬送に時間を要する課題が明らかとなりました。
今後は飲酒運転前後でのフォローアップや総合病院との連携を行うなど、問題が重症化する前に専門的アプローチを行える体制が重要であると結論付けられました。
(※)
三原市アルコールサポート連携会議は、令和4年度に広島県依存症専門医療機関連携促進モデル事業の助成と三原市医師会の協力を得て発足しました。
三原市において、アルコール健康障害サポート医と地域連携拠点(三原病院・小泉病院・港町クリニック)が顔の見える関係を構築し、密な連携と相互に補完し合える体制の整備を目指して活動しています。