特定医療法人 大慈会 三原病院

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児童・思春期

児童・思春期に関するQ&A

Q 思春期の一般的特徴について教えてください。
A思春期は、第二次性徴に伴って、子どもから大人へと心と身体が大きく変化する時期です。個人差はありますが、だいたい小学校5~6年生頃から始まると言われており、女の子の方が男の子よりも早期に始まる傾向があるとされています。男の子は、男の子らしく背が伸びて、身体つきもがっしりとしてきます。声変わりもします。女の子も背が伸びて身体つきも大人の女性に近づいていきます。男女ともに生殖機能を獲得します。思春期には、身体つきや生殖機能だけでなく脳も急激に発達するため、精神面でも変化が見られます。これまでとは違う物事の捉え方ができるようになるため、一例として、大人への批判精神が高まることもあるでしょう。

思春期を迎えた子ども達に対して、社会の側が求める期待も変化していきます。学校での授業内容は難しさを増します。社会的な振る舞い方についても求められるものは変わってきます。これまでのようには扱われなくなり、その一方で大人として扱われるわけでもありません。子ども達は、長い時間を子どもと大人の間で過ごすことになります。

こうした様々な要因が重なり、子ども達に影響を及ぼすため、思春期は、不安定になりやすく精神的な問題も生じやすい時期と言えます。精神的な問題によって、子ども達の健やかな心の発達が滞ってしまうこともありますが、その一方で、子ども達が精神的な問題を生じさせてまでも、今の自分を変えようとし、周囲の人達との関係も再構築していこうと悪戦苦闘している心の現れでもあります。周りからの必要なサポートを受けながら、精神的な問題について試行錯誤しつつ取り組んでいくこと(乗り越える、折り合いをつける、かわす、付き合い方を覚える…)を通して、子ども達が、これから先を生きていくうえで自分自身に合った何らかの知恵や力を獲得していくというものでもあります。
Q どういう時に受診すれば良いでしょうか?
Aご参考までに相談内容の例もあげておきますが、下記の例以外にも、ご心配なことがございましたら遠慮なく受診のご相談をしてください。

<相談内容の例>
・学校に行こうとすると身体の調子が悪くなる、学校に行けない。
・宿題など期限までに課題を終えられない。
・じっとしていられない。
・急に予定が変更になるとパニックになる。
・昼夜逆転の生活になっている。
・家に引きこもってしまっている。
・読み、書き、計算など、特定のことが苦手である。
・何度も手を洗ったり、髪の毛をぬいたりする。
・周囲とコミュニケーションがうまくとれない。
・家で暴れてしまう子どもへの対応に困っている。
・身なりにかまわなくなった。
・妄想的な発言や行動をする。
・痩せることに拘り食べようとしない。
・自分の体を傷つけてしまう。

Q 受診相談からの治療・支援の流れについて教えてください。
A〈①受診相談〉 まずは当院の精神保健福祉室(0848-63-8877)にお電話ください。精神保健福祉士がご相談内容をおうかがいします。そのうえで初回の受診日時を調整させていただきます。ご相談内容によっては、より適切な他の相談機関をご紹介させていただくこともあります。

〈②初診〉 初診担当の医師がご相談内容をおうかがいしていきます。一般に精神科の特徴として初診だけでは診断がつかない場合もあります。また心の問題に見える症状であっても、その背後に脳や身体の疾患が隠れている場合があります。そのため、初診から数回までの診察の間に、必要に応じた各種の検査が実施されることがあります。初診の段階で薬物療法が有効と考えられる場合には、お薬の処方をご提案させていただきます。入院が必要な状態と医師が判断した場合には、入院を勧めさせていただくこともあります。

〈③初診以降〉 精神科における治療・支援は、大きく分けると薬物療法と心理社会的支援に分類されます。例えば、眠れない、とても気分が沈む、イライラや興奮が抑えられない、他の人には聞こえない声が聞こえるなど、これまで何とかしようと努力してきたにも関わらず、対処が難しかった困りごとに対して、お薬を上手に活用していくのが薬物療法です。

心理社会的支援については、当院では医師による精神療法、公認心理師によるカウンセリング、作業療法士による作業療法、精神保健福祉士による環境調整や社会資源のご紹介などが行われています。外来患者様の中には、デイケアを利用する人もおられます。日中の居場所となるデイケアでは、スポーツや音楽など様々な活動を体験することができます。入院治療の場合には、看護スタッフが入院生活の様々な状況で患者様のケアを担います。
Q 診察場面で主治医とのコミュニケーションに難しさを感じていますが、どうしたら良いでしょうか。
A診察場面であっても、人と人とが関わりあう状況であることは違いがありません。コミュニケーションの不具合が発生してしまうこともあるでしょう。

①診察場面でコミュニケーションの不具合が発生する場合があることは、主治医も理解しています。そのこと自体を主治医と話し合えれば良いでしょう。ギリギリまで我慢するよりも、主治医に対する要望などがあれば、早めに診察場面で話し合うのが良いと思います。思い切って主治医と話し合うこと自体が、治療上、とても大切な意味を持つ場合もあります。

②特に治療が始まって間もない頃の子ども達やご家族は、不安が強くて当然であり、とても傷つきやすい精神状態になっています。その一方で主治医も、その頃には子ども達やご家族のことを、まだ十分には理解できていませんので、子ども達やご家族の気持ちを理解し損ねて、かける言葉を間違えることがあるかもしれません。それに治療の初期段階では、子ども達やご家族の状態を理解するために、どうしても情報が必要であり、その分、踏み込んだ質問をさせていただくことがあるかもしれません。

こうした事情も治療の初期段階では不可避的に生じてしまうので、少しの間、様子を見ていただけると主治医にとっては助かります。もちろん子ども達やご家族には、良質の医療や支援を受ける権利があり、病院を選ぶ権利もあります。

③どうしても主治医には気を遣ってしまい言い出しづらい場合には、主治医以外のスタッフに相談してみるのも1つの方法でしょう。
Q 入院のメリットとデメリットを教えてください。
A入院のメリットとしては、ストレスを抱えている環境から離れて、静養ができるということがあげられます。例えば親子関係に悪循環が生じている場合などには、物理的に距離を取ることで、お互いに冷静になれることがあります。お薬を使用する場合には、入院中であるなら患者様の日々の心身の状態をスタッフが観察しやすいので、患者様に合ったお薬を調整しやすくなります。また院内における患者様同士の関わりや、スタッフとの関わり、当院で行われている各種プログラムへの参加を通して、これまでとは異なる新しい体験ができたり、自分や周囲に対する新しい見方が開けたりすることもあります。

入院のデメリットとしては、どうしても普段の環境から離れざるを得ないので、学習の遅れは気になるでしょう。自宅にいればご家族と会える、学校に行けば友達に会えるという、これまでのような状況ではなくなるので、寂しく感じてしまうこともあるでしょう。病棟内には他の入院患者様もいるので、安心してくつろげないと感じる場合もあるでしょう。
Q どれくらい入院しなければなりませんか。
A必要な入院期間は、患者様によって個人差があるので、正確にお答えするのには難しいご質問です。もちろん不必要に入院期間が引き延ばされることはありませんし、無理やりに短縮されることもありません。一般に昔に比べて、精神科病院の入院期間は随分短くなっています。入院のメリットとデメリットを考えながら、もちろん患者様やご家族とも話し合いを持ちながら入院期間が定まっていきます。もちろん病状にもよりますが、当院では思春期の子ども達の場合には、成人の患者様に比べて入院期間は短い印象があります。1ヶ月や、それより短い期間で退院となる場合も多々あります。
Q 親のいたらなさを責められるのではないかと心配で、受診するのに躊躇いがあります。
A親子は、近しい関係にあるからこそ、関係が拗れてしまうことがよくあります。例えば、子どもを心配するからこその親の言動であっても、子どもにとっては、自分の気持ちを理解してもらえていないと感じたり、精神的に大人に向かおうとしている自分を妨げられているように感じたりすることがあります。売り言葉に買い言葉で、誰も望んでいないのに親子関係がエスカレートしていくこともあります。

子育てには様々な要因が複雑に影響しあっています。単純に育て方が悪かったと言えるものではありません。生まれつき子どもに発達の偏りがあったり、経済的に苦しい状況で子育てをしなければならなかったり、何らかの事情で、子育てに関して周囲の協力が得られにくい状況があったりします。

子どもだけでなく親も困っており、子どもも親も支援されることが大切です。親のいたらなさを責められるのではないかと不安になってしまうのも、不自然とは思いませんが、一度受診相談をしていただければと思います。
Q 学校などの関係機関と連携してもらえるのでしょうか?
A子ども達は、ご家族だけでなく様々な人達と関わりあいを持ちながら、心身ともに発達していきます。例えば、複数の相談機関を利用している場合には、それぞれの相談機関で出会った人達との関わりあいの中で、子ども達は、何らかの影響を受けていることでしょう。不登校で、学校に通っていない場合でも、むしろ通っていないからこそ、先生やクラスメイト達のことは気になってしまいますし、面と向かって言われた言葉ではなく、家族を通して聞いた先生の言葉であっても、子ども達には影響を与えることでしょう。オンラインゲームで知り合った人達や、テレビに出てくる有名人、小説や漫画に登場する架空のキャラクターなどからも、子ども達は、影響を受けます。

つまり、子ども達の健やかな発達を応援することができるのは、ご家族だけではありません。その意味で、ご家族だけが頑張る必要はなく、子ども達を取り囲む様々な人達と協力しながら、子ども達を育んでいきたいものです。

一般的に連携という言葉が使われるのは、学校や他の相談機関との連携を指すことが多いと思います。当院では必要があると判断されれば、医師の指導のもと、精神保健福祉士が窓口となって学校や他の相談機関と連携をとらせていただきます。連携のタイミングや、個人情報の取り扱い、どのように連携するのが良いのかなどは、個々のケースによって異なりますので、子ども達やご家族との話し合いを通して決まっていくことになるでしょう。
Q 診断は、何のためにあるのでしょうか。
A診断は、子ども達に不利益になるレッテルを貼るためではなく、その後の治療や支援の方向性を定めるのに必要です。どういうお薬を処方するのが役に立つのか、どんな風に子ども達の特徴を理解して対応するのが良いのか、どんな社会資源が使えるのかなどに関係してきます。また同じ診断名であっても、子ども達には、それぞれ個性の違いがあり、子ども達が置かれている環境もそれぞれ異なります。そのため同じ診断名であるからといって、まったく同じ治療や支援が提供されるわけではありません。

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