特定医療法人 大慈会 三原病院

文字サイズ
0848-63-8877 (受付時間:8:30~17:00)
〒723-0003 FAX:0848-62-0055

こころと脳の病気

統合失調症とは

こころと脳の病気

統合失調症とはどんな病気?

ものごとを考えていく筋道がまとまらなくなったり、目や耳、皮膚などの感覚が、頭の中で正しく納得できなかったりする病気です。
具体的な症状は人によって異なりますが以下のようなものがあります。

  • 物事を考えたり人との会話が筋道立ってできない
  • 後からつけられている、監視されているなど現実ばなれした考えにとらわれる(妄想)
  • まわりに人が居ないのに誰かの声が聞こえてくる(幻聴)
  • 他の人には見えない人や動物・物などが見える(幻視・幻覚)
  • 集中力が極端に短い時間しか続けられなくなる
  • 極端に喜んだり、悲しんだり、興奮したりする
  • 意欲がわかない
  • 人とのつきあいが難しくなる

ものごとを統合して理解し、行動を促す脳の機能が失調(調子をくずす)した状態が続くことから、この名前がついています。→もう少し詳しい内容

この病気の発生する原因(メカニズム)はまだわかっていませんが、脳の中で分泌される物質(ドーパミンといわれる神経伝達物質など)のバランスが乱れて起きることが分かってきました。

昔は入院治療が必要でしたが、ここ数年薬や色々な治療法が発達したことにより、外来治療だけで済む場合も多くなっています。また、急性期といわれる時期の症状が激しいために入院になっても、数週間から3ヶ月程度で大半の患者さんが退院できるようになってきました。→精神病院への誤解

この病気は家族や周りの方の協力も大切な病気です。安心して、正しい知識をもって治療にのぞんでいただきたいと思います。→多くの誤解について

 


けっして珍しい病気ではありません

普通に生活をしていて、まわりにこの病気の方を見ることは少ないかもしれません。ごくまれにしかかからない病気、そう思われている方も多いようです。

実は、この病気は100~120人に一人程度発症する、といわれています。小学校などのクラスであれば、3~4クラスに一人程度の割合でこの病気にかかるといえます。

 


少し詳しい病気の流れ

病気のパターンは人それぞれに違うのですが、一般的な病気の流れを説明してみます。

前駆期
「今のままではだめだ、自分が頑張らなければ」「周りの自分への感じが変だ、悪いことが起こりそう」など、あせる気持ちが高まってきます。この時期はなんとなく不安、といった感じなので、本人も周りも気づかないことが多いようです。この時期に病院を受診できれば、軽い症状だけで済む可能性が高くなります。

急性期
幻聴、幻視、妄想、興奮などが強くなる時期です。人によっていろいろな症状が一気に起きる人、症状が時間をかけて徐々に変化していく人など、色々なパターンがあります(どちらが重症だということはありません)。
この時期の人は、「周りが変だ」と思い込み、なかなか自分自身がおかしいと気づけません。症状によっては極端な引きこもりや、興奮による異常な言動が目立つようになります。その為場合によっては、本人や周りの人を守るために入院治療が必要なこともあります。

消耗期
急性期に体やこころのエネルギーを使ったため、感情の起伏がなくなったり、やる気がおきないといった状態です。体とこころのリハビリテーションを重ねる時期です。人によって短く済む人もいれば、数年を必要とする人もいます。焦らず、じっくりと直すことが必要な時期です。

回復期
社会生活へ復帰していく時期です。この時期にもう大丈夫と安心して、薬を止めてしまう方が多いのですが、それにより再発してしまう例が少なくありません。どうしても薬を止めたいときは、きちんと医師と相談し、再発のサインを見逃さないためのやり方を決めておく事が大切です。

この病気が本人にとってつらいのは、行動や様子が他の人には理解してもらえないことです。他の人には聞こえない声が、「おまえは醜い」と語りかけていたり、恐ろしい生き物に追いかけられる幻視から逃げようとしているため、見た目は異常な行動であったりします。

薬だけでなく「治療」が大切なのは、そのような病気のつらさから早く開放されるため、そう考えていただければ、この病気と治療を理解していただくための一歩になるかもしれません。

関連|統合失調症の治療   統合失調症という名前
ページの上部へ