特定医療法人 大慈会 三原病院

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こころと脳の病気

介護の対応 ~心がけについて~

こころと脳の病気

先に記されている基本姿勢をもう少し詳しくお伝えしたいと思います。

ここには当院デイケアにおける対応の心がけを、ご自宅での介護に応用できるように記してみました。 ご家庭でもこのような心がけをすることで、 認知症の方のみならずご家族の介護で生じる負担も和らぐと思います。是非ご参考下さい。


基本姿勢 ~わたしたちにできる10のこと~

1.否定しない
会話の中では良い言葉、丁寧な表現で、肯定的な評価を心がけましょう。 このことは、個人を尊厳することにも繋がります。

2.こちらのペースに合わさせない
会話の中で一方的に自分の話を主張しない。 次の行動に移る時、本人のペースを心がけながら声かけをします。

3.なじみのある人と場を
当院では参加者が馴染みのあるデイケア室になるよう、なるべく同じ席・周囲のメンバーになるように心がけます。というのも認知症の方に見られる徘徊は、その場がなじまないために移動していることが原因の一つとして考えられるからです。 できるだけお部屋やご自宅の中で、そばにいる時は声掛けや会話の内容に考慮しながら、 認知症の方が気を楽にして過ごせることが必要となります。

4.説得より納得を
相手は自分より目上の方です。説得されることは自尊心を傷つけられ、 不快を感じることに繋がります。「~しなさい」ではなく、 例えば「~してもらってもいいですか?」などの依頼の声掛けによって、納得していただけるように心がけます。

5.過去の経験や記憶を大切に
認知症の方は昔の経験や日常生活をよく覚えておられることは多いようです。 会話の内容は、昔馴染みの内容で、今どきの言葉は使わず、思い出を懐かしむことができるように心がけます。 また、昔の経験を大切に、良い記憶の積み重ねであることを重んじます。

6.少しずつでも良い記憶を
記憶の中に、尊重された心地よい対応が積み重ねられ、 心地よい人間関係を築いていけるような対応を心がけます。ことばが通じなくても、 雰囲気や印象は漠然とではありますが覚えていることが多いと言われています。

7.寂しくさせない
人と接することが上手くできない方や苦手な方のそばで、できるだけ一緒に過ごし、 また声掛けや会話で楽しく過ごせるよう、本人の興味の持てる会話の内容や、話し方、声の大きさなどを心がます。

8.生活に必要なことはわかりやすく繰り返し説明する
日常生活における行動や活動の説明 (目的、方法 、必要性など)は、「何度も言っているから・・・」という意識を持たず、同じように分かりやすく繰り返し説明します。 認知症の方の意欲向上に大きく影響すると言われています。

9.注意するより認めよう
間違ったことを注意したり、できないことを指摘することは、何の効果もなく、 また日常生活の向上にも繋がりません。できることを認め、喜びを実感できる経験を得ることにより、 認知症の方の生活の質の向上に繋がります。

10.「今」を大切に
「今」がよければいいというわけではありません。しかし認知症の方が生活において、 肉体的にも精神的にも健康であるように、「今」を楽しく過ごせるように心がけることはとても必要なことです。 「今」に必要なことは、認知症の方によってそれぞれ違います。認知症の方と関わるご家族が、 自分たちの対応を振り返りながら考えることが、「今」を大切にしているということに繋がります。

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