特定医療法人 大慈会 三原病院

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こころと脳の病気

「統合失調症」という名前

こころと脳の病気

長い間(65年以上)精神分裂病と呼ばれていた病気を、統合失調症という名前に改めることが、今年決まりました。 厚生労働省など公的な機関でも、この名前に統一する方向で進んでいます。

 


「精神分裂病」という名前の誤解

精神分裂病という言葉の響きは一般の方が聞くと、こころが分裂してしまうような印象があり、数多くの誤解がありました。

  • 精神(こころ)が分裂している
  • ごく限られた人間がなる病気
  • この病気にかかると一生入院しなければならない
  • 遺伝や育ち方でかかる病気

これらは、全て誤解です。

  • こころが分裂しているわけではありません
  • 100~120人に一人がかかる、よくある病気です
  • 現在では通院だけで治療が可能な患者様も多くなっています
    (入院しても数週間から3ヶ月程度で退院できることが多くなっています)
  • 脳の中の神経伝達の異常による病気で、遺伝病ではなく、育ちとも関係ありません

詳しくは、統合失調症とはをお読みください。

 


改称に至る歴史

精神分裂病という名前が一般に知られるようにになったのは昭和30年代のようですが、その頃から前述した誤解が生まれるようになりました。当時は治療薬も少なく、「治らない病気」という印象が強かったため、現在でももそう思われている方が多くいらっしゃるようです。

また当時は薬の副作用によって、ぼーっとした表情になったり、よだれが出る、体が前かがみの不自然な姿勢になる(パーキンソニズムといいます)などの状態になる方が多くいらっしゃいました。それを見た家族はこれらの症状が、(薬の副作用ではなく)病気によるものだと思われ、廃人になってしまう病気にちがいない、との誤解も生まれたようです。

そのため分裂病を発病した人は、世間から隠すように入院・通院させられていました。病気が隠されているため、たくさんの人がかかっているにもかかわらず、それほどよくかかる病気だとも思われていなかったのでしょう。

家族の一人が発病したことが分かると、地域の人から白い目で見られたり、親族の結婚の話がつぶれてしまったり、就職できないといった差別が今もあり、「分裂病」と言う言葉からくる誤解や偏見を無くすために名称を変えて欲しい、というご家族や患者ご本人たちからの強い願いがありました。

病名について、長い間話し合いが行われてきましたがようやく今年、 たくさんの候補の中から「統合失調症」という名前が決まりました。 これまであったたくさんの誤解や差別が、新しい名前とともに無くなっていく事を願っています。

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