特定医療法人 大慈会 三原病院

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くすりの玉手箱

発毛剤のリアップは、もともと血圧を下げる薬

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今回の無駄知識は一般用医薬品、つまりドラッグストアでも買える薬、 しかもあの有名な薬の誕生秘話についてです。

「発毛剤のリアップは、もともと血圧を下げる薬」

リアップとは、世界で初めて発毛作用が認められた医薬品である塩酸ミノキシジルを主成分として 1999年に大正製薬から一般用医薬品として発売された外用発毛剤です(同成分を含む医薬品は現在他にも出ていますので、以降は「ミノキシジル含有発毛剤」として話をします)。

リアップを販売する大正製薬によると、ミノキシジル含有発毛剤の開発は次のようなものであったそうです。ミノキシジルは、米アップジョン社によってジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤(簡単に言えばノルバスクやニバジールの仲間)として開発され、1979年にアメリカで降圧薬として承認されました。

しかしミノキシジルには臨床試験の段階から、誰も予想しえなかったある副作用が報告されていました。 「ミノキシジルを投与中の壮年男性が次々と髪の毛フサフサになってる!」 このことからミノキシジルは外用発毛剤としての開発がスタートし、世界中で一般用医薬品として発売されるようになり、世界中の頭髪にお悩みの壮年男性に希望の光をもたらすこととなりました。

日本では通常、初めてやって来る薬は医療用医薬品(処方せんが無いと買えない薬)として認可されるのですが、ミノキシジル含有発毛剤の場合はその高い安全性と、どうしても一般用医薬品で売りたい!という大正製薬の熱意によって、厚生労働省はいきなり一般用医薬品として認可しました。日本国内での使用経験が無い医薬品がいきなり一般用として認可されたのはそれまで前例が無かったことだそうです(厚労省の上層部が熱烈に欲しがったからとかどうとかという噂も聞こえてきたりこなかったり・・・)。

このような開発ドラマを持つミノキシジル含有発毛剤は壮年男性の頭部にもドラマを作り出す可能性があります。

補足

本来は血圧を下げる薬ですので、使用中に副作用として血圧低下による動悸、めまいなど起こる可能性は考えられます。薬局・薬店で購入する際には必ず薬剤師に相談して下さい。

一方、個人輸入品としてミノキシジルの錠剤が通販などで手に入るようですが、発毛を目的としての内服は危険を伴いますので絶対にやめて下さい(法に触れる可能性もあります)。

逆の発想で、血圧を下げようとミノキシジル含有発毛剤を飲むのも絶対にやめて下さい。海外ではミノキシジルの内服による死亡例があります。

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